TROUBLEMAKER 35 - 36




35 過去と砂糖菓子

 相模原は、梢の後について門をくぐった。
 この家を訪れるのは、これで三回目だが、全く良い思い出が無い。あの、やけに態度が刺々しい兄貴のせいで。
 一度目は、変質者扱いされて追い返され、二度目も厄介者扱いされた。そしておそらく、今回も歓待はされないだろう。
 神奈川は継生のことを根は良い人だと言うが、その「根」の部分を見られるのは、一体いつになることやら。相模原はとにかく継生に対して苦手意識を持っていた。
 彼は梢の肩をつついた。
「お兄さんに僕が来ること、ちゃんと言ってくれてるんだよね」
「言ってますって! 何度同じことを聞くのかなあ」
 梢は呆れたように笑うが、相模原はとても笑えない。
「そうですよ、いくら継生さんが君のことを嫌ってるからって、取って食いやしませんよ」
 と言ったのは神奈川で、今日は彼も一緒に来ていた。
「き、嫌われてるんですか、僕は。やっぱり」
「嫌ってなんていないですよ。あんまり会いたくはないみたいだけど」
 梢の言葉はちっとも慰めにならない。相模原は胃が痛くなってきた。
「ただいまー」
 玄関の引き戸を梢が開けた。薄暗い廊下の向こうから、ドタドタという騒がしい足音が近づいてくる。
「ああ、やっと来た!」
 現れたのは相原だった。相模原は胸を撫で下ろした。
「すみませんね、少し遅れてしまって」
 神奈川が頭を下げる。
「継生さん、怒ってます?」
「別に。大体、あの人いつでも怒ってるような人だし」
「ひどい言われようね」
 肩を竦めて、梢は中へ入っていく。自宅だから当然、彼女は何の遠慮もなく玄関を上がれるのだが、相模原は家の中へ入るのは初めてなわけで、少し気後れした。
 他人の家の空気だ。ひやりと冷たくて、物慣れない匂いがする。
「遅刻してんじゃねえよ」
 廊下の奥から、梢と継生の話す声が聞こえてきた。
「だって道路が渋滞してたんだもん」
「どうして。平日なのに」
「事故でもあったんじゃないの」
 神奈川と相模原が三和土に立ったままで待っていると、ようやく継生と梢がやってきた。彼は前回に会ったときとは違って、今日はまともな格好をしていた。
 相模原は背筋を伸ばして頭を下げようとしたが、先に神奈川が継生に話しかけた。
「どうも、ご無沙汰してます」
「さっさと上がったら?」
 二人に一瞥もくれないで、彼はすたすたと玄関脇の部屋に入っていった。
 恐ろしいほどに愛想の無い男だ。
「締め切り前だから苛々しちゃって、まあ大変」
 すぐ後にやってきた梢が揶揄するように言った。
「まあとにかく、上がらせてもらいましょう」
 さすがに神奈川は元担当編集者だっただけあり、動じた様子は全くなく、涼しい顔で靴を脱ぎ始めた。

 そこは、テレビと二脚のソファーがある、居間らしき部屋だった。
 例の話――梢の曲をドラマに使ってほしいということ――を切り出すと、見る間に継生は冷たい表情になっていった。 
「俺に言われても困る」
「原作者から口添えしてもらえれば、かなり状況は違うんですよ」
 神奈川の言葉に、継生は語気を強めた。
「そんなことをしたら、俺が相手に借りを作ることになるだろ」
 彼は打算的なところがあるようだった。
「どうかお願いしますよ、梢さんのためにも」
 梢という名前が出た途端、継生は少したじろいだように見えた。梢は黙って端座している。
「梢も神奈川と同じ意見なのか」
「使ってもらえるなら、それに越したことはないんじゃない? だって、これは仕事なんだから」
 まだ高校生なのに、彼女は割り切ったことを言う。
「それに藤沢尚樹に会えるかもしれない」
「なんだ、それが本音なんじゃないか! ミーハーな奴だなっ」
 なじる継生に、梢は悪びれる様子もなく言ってのけた。
「だって、私まだ芸能人見たことがないんだもーん」
 梢は生まれてこの方、生身の芸能人を見たことがないらしい。本人の曲があれだけ売れているのにおかしな話だが、彼女は特殊な売り出し方をしているため、今のところ他の芸能人と顔を合わせることがないのである。
「相模原くんも、何か言ってくださいよ」
 妙なタイミングで神奈川が話を振ってきた。彼はいつでも人の都合を省みない。
 相模原は内心焦りながら口を開いた。 
「そ、そうですね、やはりこれからの梢さんの活動を考えるに……」
 注がれる三人の視線が痛い。
「ここで有効な一手を打っておけば、後々大きな糧となると言えなくもないわけで、今の音楽業界の傾向を見ますと、何らかの商品のタイアップというのは戦略的には非常に有効的と思いますれば」
「もういい」
 うんざりしたように、継生が割って入ってきた。
「要は、俺にゴネてほしいわけだろ」
「その通りです」
 相模原は頷いた。何の意味があるわけでもない話を、打ち切ってもらえて有難かった。
 ここは一つ先生のお力で、やら、よっ天才漫画家などという、あからさまな神奈川のお世辞に、機嫌を良くする風でもなく、継生はしばらくの間、難しい顔をして考え込んでいた。顎に手を当てたその姿は、写真家の撮影した一葉の如く決まっている。
「いつまで勿体つけてるのよ」
 梢が急かすと、彼は端正な顔を脱力したように緩ませた。
「あのね、俺だってたまには深く考えることもあるの」
「うんうん、それで?」
 続きを促す梢は、子供の話す物語の結末を知っている母親のような目をして、継生の顔を覗き込んでいる。
 あんな目を向けられたら男は堪らんな、と相模原は他人事のように考え、そういえば二人は兄妹なのだと思った。
 相模原と神奈川をよそに、彼らのやり取りは続いた。
「言うだけなら、言ってやってもいい」
「本当?」
「かなー?」
 空とぼけるように頭を傾けた継生の肩を、梢は叩いた。
「なにそれ!」
 二人の会話はいつの間にやら、他愛ない戯れ合いと化している。砂糖菓子を山ほど食わせられたような気分に、相模原はなった。
「じゃあ、OKということでよろしいですね」
 神奈川の爽やかな声が響いた。そこには、もはや否とは言わせない強い意思が感じられた。
 継生は面白くなさそうに目をすがめたが、その口から反論の言葉は出てこなかった。相原の話によれば彼はシスコンらしいので、梢の為と思うと、断りきれないのかもしれなかった。
 一見、非の打ち所がなく不遜に思える男にも、この世は平等に弱点を与えているのである。
「あんまり過剰な期待はしないでくれ」
 気乗りのしないような顔をしながらも、継生は言った。彼は承諾したのだ。
「漫画家なんて、弱い立場なんだから」
 当てこすりのようにも聞こえるその言葉に、神奈川は微笑した。 
「色男金と力は無かりけり、と言いますからね」
「……色男?」
 梢は怪訝そうな顔をして首を傾げた。

 梢と家で別れた後の帰りの車中、助手席の神奈川は始終機嫌が良かった。といっても、不機嫌なところを人に見せないのが、彼なのだが。
「後は、継生さんが首尾よくやってくれることを祈るばかりです」
「そう簡単に上手くいきますかね」
 相模原はハンドルを切りながら、低い声で呟いた。元来ネガティブな性質の彼には今後の展開を楽観視することができなかった。
 よしんば梢の曲が採用されることになったとしても、一体誰に作ってもらうつもりなんだ? 一体どういったコンセプトで行くのか? そんなことを考えている間に、一夜を明かす自信がある。
「そういえば、例のドラマの主演って南野ユカなんだそうですよ」
「えっ!」
 相模原は思わず首を曲げて、隣の神奈川に顔を向けた。
「危ない危ない」
「す、すみません」
 諌められて、慌てて前に顔を戻した。
 ここは下り坂の手前なので、前を行く車のテールランプが川のように見えて壮観である。
 だからって、それがどうした。
 相模原は左手でポケットを探ってタブレットを取り出したが、片手では上手く中身が出せない。苛々とダッシュボードにケースの角をぶつけていると、神奈川が言った。
「僕が出してあげましょうか」
「いや、結構です」
 相模原は彼と仲良しドライブデートのような真似をしたくはなかった。
「彼女、前にうちの事務所にいたんでしょう?」
 神奈川はまだ南野の話をするつもりのようだ。相模原は、はいと頷いた。
「どうして、他の所に行っちゃったのかなあ」
 平然と痛い所をつく人だなと、相模原は苦々しい気持ちになった。鈍いのか、それとも故意にやっているのか、神奈川の声からは何の感情も読み取れない。
 横浜企画のような零細事務所から他所へ移る理由なんて、ヘッドハンティングされたからに決まっている。普通ならば。
 相模原は二三度、瞬きをした。信号灯の残像が瞼の裏で明滅した。
「彼女は上昇志向の強い子でしたから。きっとうちが頼りなく思えたんでしょう」
「なるほど、しかしそれは手厳しい」
 神奈川は一応納得しているようなことを言っているが、実際はどうだか分からない。
「……ゆか」
 無意識の内に、相模原はその名前を呟いていた。
 しまった。
 相模原は焦り、隣の神奈川が一体どんな反応を示すかと身構えたが、彼は何も言わなかった。小さな声だったから、聞こえなかったのだろうか。だったらいいのだが。
 車は光の眩い大通りから、暗い裏路地へ入った。スピーカーから流れるラジオの音だけが、沈黙の中に漂っている。
 早く帰りたいと相模原は思った。



36 怪しい二人

 その日、都内某所の撮影スタジオで、南野ユカと会った。

 めでたく(と言うべきか)梢扮する桜ヶ丘和泉の曲が、月曜九時のドラマの挿入歌に採用されることが決まり、その新譜のプロモーションのため、短いテレビ番組を撮影することになった。
 ミステリアスが売りの桜ヶ丘和泉は、ただカメラに向かって低い声で呟き、口の端を小さく上げてやれば良かった。近頃では、そんな表情を作ることなど、瞼を開けるのと同じくらいに簡単だった。
 呆気ないほど簡単に撮影は終わり、梢と相模原がスタジオ内の喫茶店に行くと、そこに南野ユカがいた。
 長身の彼女は窓際のテーブルで、長い足を組んで座っていた。
「わ、南野ユカだ」
 思わず梢が口にした言葉は、すいていた店内で意外なほどに大きく響いた。何気ない様子で南野がこちらを見たが、その表情が一瞬凍りついたように、梢には見えた。

「随分と久しぶりね」
「……ああ」
 テーブルを挟んだ向かいに、あの南野ユカが座っているのは、何とも不思議な感覚を梢にもたらした。テレビでしか見たことのない人間が、現実に存在して、息もしている。これは一つの真理を目の当たりにしたようなものだった。
 彼女は旧知である相模原を真っ直ぐに見つめていた。いや、見据えると言った方が近かったかもしれない。  
「こうして顔を合わせる日が来るなんて、思いもしなかったわ」
 長く華奢な指に煙草を挟んだ南野は、声を立てずに笑った。細められた目に匂うような美しさがあった。
 女性の魅力を一身に集めたような彼女を見ているだけで、梢はどぎまぎしたが、相模原はただ悲しそうな顔をして、下を向いていた。
「てっきり田舎に帰ったんだと思ったのに」
「今更、どの面さげて」
「帰れば良かったのよ」
 さらりと詩でも諳んずるように南野は言った。相模原は黙っていた。 
「この子が売れると思ってるの」
 南野が梢をちらりと見ると、相模原は弾かれたように顔を上げた。
「売れたから、ここにいるんだろ」
 案外と力強い彼の声に、南野は少し怯んだようだった。灰皿に寄せた煙草から灰が落ちた。
「随分と自信があるんだ」
「彼女を馬鹿にするつもりか」
「いいわね、若い子は。皆から守られて」
 揶揄するように言った彼女は、明らかに意地悪な女だった。
 しかし、梢は腹立たしい気持ちにはならなかった。南野が、相模原にしか関心がないことは分かっていた。そして、自分が口を挟む話ではないということも。だから黙っていた。
「今回は、この人を使わせるために、無理言ったらしいじゃない」
「使えるツテは使うさ」
「原作者の身内なんだって?」
「君の知ったことじゃない」
 突き放すような言い方に反して、相模原はどこか後ろめたそうに見えた。
 清純派らしくなく、赤い唇を歪めるようにして南野は笑った。彼女の吐いた紫煙が、その場の空気を束の間和らげた。
 サインをくださいという言葉を、いつ口に出そうかと、梢はずっとタイミングを窺っていたのだが、どうやらその機会は失われてしまったようだった。
 温くなったコーヒーを前に、三人が黙り込んでいると、カツカツと床を鳴らすヒールの音がガラス扉の外から近づいてきた。
「マネージャーだわ」
 南野は呟き、吸いさしの煙草を灰皿に置いた。彼女が立ち上がるとき、豪奢な香水の匂いが漂った。どこかで嗅いだことのある匂いだった。
 ぎくしゃくとした動きで、相模原の指がコーヒーカップを持ち上げた。
「それじゃあ、私、行くわね」
「うん」
 相模原は努めて彼女を見ないようにしているようだった。
「桜ヶ丘和泉さんも、せいぜい頑張ってね」
 不意打ちのように声を掛けられたので、今まで黙っていた梢は、ただ頷くことしかできなかった。
 扉を開けたマネージャーと言葉を交わしながら、南野は店を出て行った。
 途端に、深く息を吐き出す気配を、梢は隣に感じた。相模原が凝然とテーブルを見つめていた。手に持ったカップを置くとき、ソーサーが小刻みに鳴った。
「イメージが壊れたでしょう、梢さん」
 相模原が言ったことを、梢は否定しなかった。確かに南野ユカをこれまでのように、ただ綺麗で優しげなお姉さんという風には、見られそうも無かった。
「でも美人だから、いいんじゃないですか?」
「そういうものかな」
 相模原は訝しげに首を傾げたが、梢は彼女に対して悪い印象を持ったということはなかった。何故なら、南野の持つ美貌は、全てを許させてしまうほどに強力だった。その眩さの前では、性格の良し悪しなど、意味を持たないように思えた。
 相模原と南野の会話を聞いている間、梢はいつの間にか、彼女の仕草の一つ一つを、引き摺られるようにして目で追っていたのだ。
「あんなに尖がってたんじゃ、これから先、大成できるとは思えないよ」
 相模原は頬杖をついて実際的なことを言った。
「共演者から評判悪いとは聞いてたけど」
「ふうん……相模原さん、元マネージャーだけあって、南野さんのこと心配してるんですね」
 梢が少し囃すように言うと、相模原は何故か顔を曇らせた。
「そんなことはないよ」
「別にごまかさなくてもいいのに」
「いや、本当に俺なんかが心配しても、彼女にとっては何にもならないから……」
「……」
「ごめん。俺って暗いよな」
「暗いのが悪いだなんて、私、別に思いません」
 言ったあとで、あまりよくない慰め方だったかと梢は気付いたのだが、あにはからんや相模原は明るい笑い声を上げた。
「そう言ってもらえると、救われるな」
「……そうですか?」
 なぜ、相模原が笑ったのかが分からず、梢は硬い表情を崩せなかった。

 家に帰って、南野ユカと会ったと言うと、その場にいた継生と淵野辺は羨望の目つきをした。
「すごい、いいなあ……。サインとか貰えたの?」
ため息混じりで言った淵野辺に、梢はかぶりを振った。
「なんか言い出せなくて、貰えなかった」
「もったいない! でも実際、芸能人を前にしたら、そんなものかもね……」
「やっぱり、スターのオーラみたいのがあるわけか?」
 ペンを走らせていた手を止めて、継生が聞いてきた。
「うーん、あったね」
「どんな感じで」
「なんて言うのかな、こう……」
梢は、淵野辺の顔に目をやると、顎を引いてぴたりと視線を止めた。
「目で殺すって感じ?」
 冗談のつもりでやったのだが、淵野辺はどぎまぎしたように目を泳がせて、顔を赤くした。
「よせよ」
 継生が言った。その声が何故だか刺々しかったので、梢は淵野辺から視線を外した。継生を見ると、彼は罰が悪そうにそっぽを向いた。
「淵野辺が怖がってた」
「そんなに私の目つき、悪かったかなあ」
 少し釣り目気味な自分の目を思い出して、梢は眉間に指を当てた。
「今度から、気をつけよ」
「別に怖くなんてなかったから、大丈夫だよ」
 淵野辺は笑った。彼はいつでも優しかった。
 梢はぺこりと頭を下げた。
「どうも」
「それにしても、生の南野ユカはさぞ綺麗だったんじゃない?」
「超美人でしたよ」
 と梢が答えると、継生は椅子の背凭れに寄り掛かって天井を仰いだ。
「俺も会いてーなぁ」
「……やめた方がいいと思うわよ」
 梢は急に面白くない気持ちになって、水を差すようなことを言った。継生は怪訝そうに目をすがめた。
「なんで」 
「あの人、テレビのイメージとはギャップがあるから」
「それって、性格に裏があるってことか?」
「……」
 梢は口を開く気がしなくなった。己の苛立ちを紛らわせるために、こんな風に誰かのことを噂の種にするのは、恥ずかしいことだと思ったのだ。
「なんだよ、急に黙り込んで」
「南野さん、いい人だったよ」
 いかにも取ってつけたような言い方になってしまった。
「なんか変だなあ?」
 疑わしげな顔をしながらも、継生はそれ以上深く追求はしてこなかった。
「でも、相模原さんと南野さんって、もしかして昔何かあったのかな……」
 噂の種にはしないと決めた傍から、すぐに疑問が口から零れてしまった。
「何かって、なによ?」
 耳ざとい継生が食いついてきた。
「……わかんない」
「ごまかすな、こら」
「だって、わからないのは本当だもん」
 梢には彼らの間に何があったのかなんて、わからなかった。ただ、二人が言葉を交わすときに漂う雰囲気が、仲睦まじいものでないことだけは確かで、そこから、過去に諍いか何かがあったと推測するのは、決して難しいことではなかった。
「まさか、ヤツと付き合ってたとか言うんじゃねえだろうな」
「知らないよ、そんなの」
「女優の卵とマネージャーの恋か。うーん、ストーリーとしては面白みがないかな」
 漫画家らしい思考を、継生は巡らせたようだった。
 有り得なくはない話だと梢は思った。
 タレントとマネージャーは非常に近しい存在だ。人によっては、私生活まで面倒を見る場合もあると聞いた。メンタルな部分まで気を配らなければ、いい仕事はできない。
 もし彼らが男と女だったら、そこに恋愛感情が生まれても、ちっともおかしいことはないだろう。
 とは言え、それが相模原と南野にも果たして、当てはまったのかどうかは、やはり分からなかったのだが。



 

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